2011年11月12日 最新作公開

perfect blue

:P80(1455×970)mm キャンパスにアクリル絵具

 2011年4月26日から5月15日までモロッコのタンジェ、アシラ、フェズ、マラケッシとまわった。こんなことをもちだしたのは、わたしの貧しい旅の経験上、その土地なりに直截に創造性をインスパイアされたことがあまりなかったからなのだ。そのせいか、いままで旅にはスケッチブックや画材を持参したことがない。カメラもデジタル以前は持たなかった。具体的に残る想い出よりも、正確ではないが変質していくイメージのほうを楽しんだ。こういうと誤解されそうだが旅の美しい出会いは、そっくり自身の美しいコトとして幾重にも重なって胸に刻まれてはいる。だが、それと創造性を刺激されることとはまた別のコトなのだ。それが今回のモロッコで体感したことなのだった(同じような意味での双璧としてはメキシコがある)。磁力が高いというか、五官が皮膚を突き破り肉体の喪失感をもたらす、とてつもないHigh Landなのだった。とまれ、自慢することではなく、むしろ恥ずべきことなのだが此処でも1枚のスケッチも描いてはいない。画家の風上にも風下にもおけないということになろうか。だが、わたしの知らないことは描けないのだ。

 そんなこんなで“創造性の刺激”は帰路につく機内から湧き上ったのだった。どこが?なにが?といった具体的イメージではなく、漠然としてはいるが脳内でスパークし結晶化するものを確かなものとしてうけとめた。イメージの受け手としては常に寝て待つしかないわたしは、ここへきて屹立(起立)姿勢をとりはじめたのだった。。イメージは枯れ野をかけめぐり、機中の一睡、千の夢。しかももとの水にあらず。やっと重い腰を挙げた。 「perfect blue」はできあがった。出来上がったが、それはただの自画像であり、友人に言わせると「どこがモロッコ?」ということに相成りソーロー。しかし紛れもなく確かに “わたしのモロッコ” の絵なのだ。これがひとつの突破口になればと祈るような気持ちで描き上げたのは、わたしの稀なる真実のことなのであります。
――山口喜造 KICHIZO YAMAGUCHI

タンジェから列車で1時間ほどのところにあるアシラというちいさな街。
カラフルに塗られた家々の壁が美しい。 毎年芸術祭が開催されて
各国から芸術家があつまるそうだ。

取扱説明書



それぞれのマスの中心にゴム印でつくった点を入れてなんだかミニマム



ツタンカーメンのようであるが恐れるにおよばず、呪いの効力はナシ

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